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早稲田大学Prismileの「UNIDOL観」とは?【独占ロングインタビュー】

Prismile
常に勝利を目指し続けるPrismileは、とどまることを知らない。
UNIDOL 2024 Summer密着以降、取材のたびに彼女たちのチームへの愛、勝ちたいという強い意志、それが叶わなかったときの悔しさがはっきりとした輪郭をもって伝わってくる。
新たな世代が動き出すこの春、今後のUNIDOLで要注目な彼女らの「UNIDOL観」に迫る。
プロフィール
早稲田大学Prismile
2016年に設立された早稲田大学のアイドルコピーダンスサークル。コンセプトは「王道カワイイ」。2025年4月現在、ユニドル部には8期生6名、9期生5名が所属している。
UNIDOL
大学対抗女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦。「普通の女子大生が、一夜限りの“アイドル”としてステージに立つ」というコンセプトのもと、全国各地の大学から女子大生が集い、その頂点を目指す。

8期生

ユニドル部のパフォーマンスはみんなが生き生きとしていて……

──Prismileはユニドル部とコピーダンス部で分かれていますが、なぜユニドル部を選んだのですか。

みき 最初はUNIDOLの存在を知らなくて。新歓公演で両方見たけど、ユニドル部のパフォーマンスは特にみんなが生き生きとして楽しそうだったので入りました。

りょう 私は最初、別サークルにも入る予定でした。でも、新歓公演で見たユニドル部の わーすた「春花火」 が良くて、体験練習はユニドル部の方へ行きました。大会映像とか見てても、私に合ってるのはこっちだなって。

すずか 私、新歓公演行ってなくて。2年入会なので、ユニドル部に入ろうと最初から思っていたんです。Prismileに決めたのは、選曲や雰囲気が良かったからです。

もあ 最初からユニドル部志望でした。高校のときに大会映像を見てハマって、ダンスやってみたいなって思ったんです。受験のモチベにもしていたのですが、受かった大学にはUNIDOLに出るサークルがなかったんですよね(笑)。

さわ 私も一緒で、受験のモチベにしていました。第一志望の早稲田のサークルを探していたらPrismileを見つけて、早稲田落ちたらプリスマには入らない! という気持ちで勉強していました。
インカレだから落ちても入れるんですけど、落ちたとこで踊りたくない! って思って絶対合格しようと頑張りました。

かなえ 多分、私はメンバーの中で興味を持ったのが一番遅いです。入学後にマイルストーン(注1)でPrismileを見つけて、そこでUNIDOLという文化も知ったんです。
元々が部活人間なので、大きい大会に賭けたくなっちゃったんですよね。そこから滑り込みで新歓に行って、ユニドル部の雰囲気が好きになったので入りました。

(※1)『Milestone Express』早稲田大学の授業やサークルに関する情報が載った総合情報誌。

 

──UNIDOL演者として大会に挑む中で、心境や性格に変化はありましたか。

かなえ UNIDOLって出れば出るほどやめられなくなる大会なので、もう今は思考からUNIDOLに捧げています。アイドルを見ても演出に目が行っちゃうみたいな。

すずか 私は性格が明るくなりました! 元々ネガティブだったんですが、そうでないメンバーも多くて。かなえは論理的に考えるタイプだし、りょうちゃんは超ポジティブ。メンバーと過ごす中で、そういう考え方もあるんだって思えたというか。
物事を自分の頭で冷静に判断するっていうのを身につけられたかなと思います。

さわ りょうちゃん喋ってくれるようになったよね。

りょう メンバーに自分を開示できるようになったかも。最初は人見知りすぎて喋れなかった(笑)。

みき 最近りょうといるとめっちゃ喉乾く!

もあ 私も人に心を開くのが苦手なんですけど、今は喋れるようになった。本当にみんないい子で……。

みき もあちゃんのお墨付き貰えた!

かなえ さわは肝据わってきた感じがするかも。

さわ 練習中に泣く頻度は減りましたね。夏決勝は後輩もいるし、スタジオでは泣かないって目標を立てていて。


左からさわ、かなえ、すずか

力量が未知数なこともあって、まだ自分たちの色が見つかってない。だからこそ、いろんなものに飛び込んでいけるのは強みなのかな。

──8期生だからこそできるパフォーマンスはありますか。

すずか 夏予選に6人でやった演目は8期生にしかできないものだと思う。

さわ もし今8期生全員出ますってなっても、違うセトリでやるんじゃないかな。

かなえ 8期生はパフォーマンスに自信のある人ばかりではないし、力量が未知数なこともあって、まだ自分たちの色が見つかってない。だからこそ、いろんなものに飛び込んでいけるのは強みなのかな。

さわ いいんじゃない? 何でもできるのが一番いいよ。

かなえ BiSHもCYNHNもi☆Risもやるってのはうちらしかできないんじゃね? ってずっと思ってる。あと、特にAKB48の曲をやってる8期生が好き。一昨年の夏決勝(※2)のときにAKB48縛りのセトリを組んだこともあって、自分たちの中でも特別というか。
AKB48の曲は覚悟を決めないとできない。Prismile8期生として出場するからには、迂闊にはやれないよね。

(※2)UNIDOL 2023 Summer 決勝戦

 

──勝ちを狙いに行く原動力はなんですか?

かなえ Prismileを守りたい。結果を出さないと他のサークルに埋もれてしまうから。勝ってPrismileの存在をいろんな人に知ってもらいたい……って思ってるけどもう分かんない(笑)。なんでこんなに勝ちに執着してるのか。

みき 私はプリスマがめっちゃ好きで、みんなすごくいい子で本当にいいチームなんです。だから、それが身内ネタにならないように結果を出したい。
それと、夏の敗者復活戦(※3)で1位をとれたのが本当に嬉しかった。その時の何の曇りもない喜びをずっと目指しています。

(※3)UNIDOL 2023 Summer敗者復活戦でPrismileは1位通過している。

かなえ 2位じゃダメなんですよ。自分たちが成し遂げたかったことが何のしがらみもなく達成できるのは、1位しかない。


左から、りょう、もあ、みき

私は、人生でずっと成長していきたいっていうのがあって。

──8期生の皆さんにとってUNIDOLとは。

かなえ 私は大学生活かも。

すずか 私は生きがいかも。

さわ プリスマでいられるのも、もう半分過ぎたなって。あと2年経ったらどう生きようかなって思ってる(笑)。人生って続くからね……。

かなえ 分かる。大会期間は生活の中で(大会について)考えてる時間が長過ぎて、終わったら記憶なくなる。大学の休み時間だって、衣装縫ってるくらいだから。UNIDOLに出てない期間何していいか分かんなくて。

もあ 明らかに今の生活の中で一番大きい存在。大学も行ってるけど、その後の練習の方がやる気が出る(笑)。

かなえ UNIDOLに出るために大学に在籍してるよね。

 

──UNIDOL演者として、今後どのような姿を目指していきたいですか。

かなえ 私たちは関東ではそこそこ知られてるけど、他の地方だったら全然知られてないと思う。私が卒業するまでには、全国の人から一目置かれるチームにしていきたい。

みき 私、踊り方に癖がある方だなって思ってたんですけど、ありがたいことにセンターポジションをやらせてもらうことが多くて。
真ん中に立つからにはチームのお手本じゃなきゃいけないと思ってるので、実際のアイドルのセンターの子やプリスマメンバーのダンスを総合した踊り方をすることが目標かなと思います。

りょう ダンスで目立てるような、つい目で追ってしまう演者になりたいなって思います。

もあ 私は、人生でずっと成長していきたいっていうのがあって。

一同 かっこいい!(笑)。

もあ 自分の成長を実感するのが好きっていうか(笑)。ダンスも未経験から始めてるので、この4年間を通して成長した姿を見せたいです。

すずか 私は今年がラストイヤーになるんですよ。悔いのないように、やりたいこととやるべきことを全てやりたいなっていう。メンバーから見ても、観客から見ても、隙がなく信頼されるパフォーマンスをしたいです。