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芸能事務所トップコートに聞いてみた!第3弾「芸能マネージャーを本気で目指すなら」

「芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら」の書影
「芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら」(ワニブックス)
木村佳乃、中村倫也、佐々木希、松坂桃李、菅田将暉らが所属する芸能事務所TopCoatの芸能マネージャー陣がリアルな実体験を語った『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』(ワニブックス)。
今回は、TopCoatの芸能マネージャーであり、本書にも携わったNさん(女性)・Sさん(女性)にお話を伺った。
最終回の第3弾となる本記事では、主に具体的に芸能マネージャーになるための方法についてお届けする。

マネージャーになるために

 ーーマネージャーに必要なことを教えてください。

Nさん:エンタメが好きであること。好きに勝るものはないと思っています。どんなに人見知りでも良いです。
もちろんトラブルや嫌なことは仕事をしている上で毎日ありますよね。でも、好きである以上は絶対に続けていける。映画、ドラマ、舞台、CM、ショートフィルム、音楽とか、こういうところが好きなんだって語れる何かを持っている人は、すごく向いてるなって思いますね。
あとはほんとに現実的なスキルとして、車の運転免許は持っていた方が良い。

Nさん:マネージャーはアーティストの送迎が必要になる機会が多いので、運転はできた方が良いと思う。でも、今の時点で上手い必要はないと思います。運転は経験なので。好きだけどそんなに上手くないという人でも、いつかは上手くなると思うし。

著作者:wavebreakmedia_micro/出典:Freepik

トップコートの採用について

ーートップコートさんの採用過程(新卒)を教えてください。

Sさん:まず書類審査があり、マネージャーの面談があります。最後は役員面談ですね。マネージャー志望の場合は運転テストもあります。これも芸能事務所によって違うと思うんですけど。

 

ーー面接(面談)のポイントがあれば教えてください。

Nさん:聞かれた質問に、適切な答えを返すこと。ちょっと質問と逸れた答えになってることが割と多いんです。
「どうしてトップコートを志望したのか」って聞かれているのに、「私がこの仕事をやりたいと思ったのは……」って返ってくるとか。答えを結構作ってきてしまっている。だから噛み合わなくなっちゃう。緊張するのはすごく分かるんですけど、作られた答えっていうのは、面接官には分かっちゃいます。
会話のキャッチボールができることが重要かもしれません。

 

ーー本選考で入った方以外にも、どこかの紹介だったり、 全く別の仕事をされていたりした方もいらっしゃいますよね。

Sさん:Nさんは紹介ですか?

Nさん:紹介です。この会社で働いているマネージャーさんと知り合いだったので。ここに入りたくていきなりダイレクトに来るよりも、紹介の方がステップとしては楽だったりはするかもしれないですね。そういう方も結構います。番組制作のADとAPをやっていた人がマネージャーやりたいって来ることもあるし。
芸能関係のところから来るか、同業種の方が多いですかね。あとは違う職種っていうと、化粧品会社で働いていた人がいます。その人は、毎日車で運転しながら営業みたいなのをしていて、運転以外は一切この業界の知識がない状態で受けてきて。
たまにそういう異業種から勇気を持って飛び込んでくる人もいます。でも、パイプがあるから有利っていうのも全然ありません。

ーーそうなんですね。

Nさん:転職してくる人が多い会社は良い会社だと私は思ってるんですよ。というのも、業界の中にいて、評判を聞いて入ってきてるわけじゃないですか。

Sさん:見定めてきていますよね。

Nさん:トップコートは中途入社の人がすごく多いですね。良い評判を聞いたので紹介してもらえますか、みたいなことは結構あるので。新卒は、何年かに1回しか募集してなくて。毎年やってるわけじゃないんです。
だからこそ中途採用はある意味では即戦力になる方が求められます。新卒で入った人に関しても、もちろん教育制度はあります。
ただ、何か月もかけて新人研修を行うわけではないので、どちらかというと自分から一生懸命先輩に学びにいったり、自分からどんどん質問していったりとか、食らいついていく力が新卒の方には求められるのかなと思いますね。

 

取材後記
「芸能マネージャー」に対するイメージが大きく変化する取材となった。
業界全体で芸能マネージャーが不足しているなか、エンタメに興味を持つ多くの学生がこの仕事に気づくきっかけとなる記事になれば良いと思う。
『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』(ワニブックス)もぜひ手に取ってほしい。

 

書籍紹介

「芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら」の書影
「芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら」(ワニブックス)
芸能マネージャーという、あまり表には知られていないその仕事内容。
どんな生活を送っているのか、なぜマネージャーになったのか、担当アーティストとの関係性についてなど、木村佳乃・中村倫也・佐々木希・松坂桃李・菅田将暉・萩原利久・杉野遥亮・夏子・TAKAHIROらが所属する株式会社TopCoat(トップコート)のマネージャー陣とアーティスト達が語る、新しい形のお仕事本。
エンタメ業界に興味のある就職活動中の学生にもおすすめの一冊です。

詳細はこちら

第1弾「芸能マネージャーってどんな仕事?」はこちら

第2弾「芸能マネージャーって忙しくないの?」はこちら