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早稲田の障がい学生支援「学びを支え、共に歩む」

早稲田の障がい学生支援


「学びを支え、共に歩む」。これは、早稲田大学障がい学生支援室のキャッチコピーです。

誰もが学びの機会を得られるように、障がい学生に対する就学上の支援を行っています。また、支援学生も募集中です。
今回は、支援室の活動内容や理念について、西出稔行課長にお話を伺いました。

インタビューに応じてくださった西出稔行課長。早稲田大学法学部出身。

記者:障がい学生支援室とはどのようなところですか?

聴覚障がい、視覚障がい、肢体不自由、発達障がいのある学生を支援しています。大学院生も含めて、現在は合計で約130名が何らかの支援が必要ということで登録しています。職員だけでなく学生にも支援に携わってほしいので、支援学生の養成も行っています。

記者:授業や試験ではどのような合理的配慮がなされているのですか?

合理的配慮について大切なのは、学ぶ内容や評価の基準は他の学生と同じにして、アプローチの仕方を変えるということです。授業の受講に対し情報保障を行ったり、課題の提出期限や試験時間を延長するという対応を取ることもあります。

 

 

3号館の1階にある事務所。支援室は2006年に設立された。

 

記者:キャッチコピーの「学びを支え、共に歩む」は、まさに支援室の活動を総括した言葉であるように思えます。

実はこの言葉を考えたのは、当時の支援学生や障がい学生なのです。そのうちの2人は現在、障がい学生支援室でコーディネーターとして働いています。
そうやって支援室を拠点に学生が繋がっていくということは、素敵なことだと思いますね。

記者:繋がりを大切にしているのですね。

そうですね。現在では、障がい学生と支援学生の交流会も行われています。たとえば、目の見えない世界を体験しながらゲームを行うといった企画が実施されたこともありました。これらは学生が主体となって企画・発案しています。

模造紙に障がい学生・支援学生・職員の方のコメントが貼られている。
テーマは「支援室にひとこと」「秋学期を振り返って」「支援あるある」など。

記者:どのような形で相手の障がいと関わるのがよいのでしょうか?

本人の障がいに対する受け止め方や障がいの状況は人によって違うので、一概には語れません。私達に何ができるのか、障がいのある学生一人ひとりと話をしていくことが重要ですね。

記者:最後に、早稲田の学生に伝えたいことを教えてください。

もし障がいのある学生に出会ったら、気軽に声をかけて何を手伝えばよいか聞いてほしいです。たとえば、混んでいるエレベーターに、途中から障がい学生が乗ってくる場合があると思います。そうした際は、ぜひ障がい学生にエレベーターを譲っていただきたいです。

また、支援を受けながら授業に出ている障がい学生がいることを他の学生の方々にもっと知っていただくことも重要だと思います。そして、こういった窓口があること、何でもいいからまずは相談しに来てほしいということをより多くの学生に伝えていきたいですね。

支援学生についても随時募集中です。支援をお願いした際は謝金をお支払いしていますので、ぜひ多くの方に参加いただきたいと思っています。

 

いかがでしたでしょうか。障がいについてもっと知りたい方はいつでも支援室を訪ねてみてください。次回は、聴覚障がいのある早稲田生へのインタビューを掲載します。

 

早稲田大学障がい学生支援室のHPはこちら▶早稲田大学 障がい学生支援室 (waseda.jp)

障がい支援記事 第2弾▶「障がいも一つの特徴として受け止めて」 川端彩加さんインタビュー-早稲田大学マスコミ研究会 (waseda-massken.com)