2023年2月15日、「UNIDOL 2022-23 Winter 決勝戦/敗者復活戦」が開催された。会場となったZepp Haneda(TOKYO)には多くの観客が訪れ、会場は熱気に包まれた。今大会のテーマは、決勝戦が開催される会場にちなんで、「UNIDOLの世界へ“Attention please!”」となった。決勝戦では、予選と敗者復活戦で出場権を獲得した計18組が集い、優勝をかけて各々のパフォーマンスを披露した。 今回、マスコミ研究会では早稲田大学所属チームにスポットライトを当てて取材した。
【敗者復活戦】
敗者復活戦は決勝戦の直前に行われ、今大会では上位3チームが決勝戦に進出した。21チームが決勝戦の出場枠を争い、1位は桜美林大学「Like」、2位は東洋大学「Tomboys☆」、そして3位は東京女子大学「禁断アドレセンス」という結果になった。早稲田大学からは「ももキュン☆」が敗者復活戦に出場した。
ももキュン☆ 早稲田大学
伝統チームの誇りとプライドをかけて、敗者復活戦では終われない! 彼女たち12人のパフォーマンスはこの逆境をはねのけられるのか!?
1曲目 BRAND NEW MORNING / モーニング娘。’17
赤と黒の情熱的な衣装で登場。映像に書かれた言葉は、『12人の作り出す「最高傑作」、見逃すな。』彼女たちのパッションあふれる動きに、観客の誰もが釘付けになってしまった。彼女らの決勝への思いが如実に表れていた。
2曲目 シルエット / アイドルネッサンス
さっきまで着ていた衣装を脱ぎ捨てて、白と水色のさわやかな衣装へ。横一列に肩を並べてのパフォーマンスや、ステージ上に円を描くようなダンスなどの、彼女たちにしかできない熟練のスキルを観客と審査員に見せつけた。
【決勝戦】
敗者復活戦に続いて、決勝戦が開催された。全国の地方予選を勝ち抜いてきた強豪チームはやはりどこも実力派!甲乙つけがたいパフォーマンスに圧倒された。早稲田大学からは「夏目坂46」、「君はトキシック」、「Prismile」の3チームが決勝戦に出場した。
君はトキシック 早稲田大学
「#君トキプリンセスストーリー」をテーマに、1つのショーのようなステージを作り上げた。彼女たちに女神は微笑むのか?
1曲目 仮面に隠れたセレナーデ / 26時のマスカレイド
おとぎばなしのように始まる演出、3人なのに目いっぱい舞台を使っていて、大人数でのパフォーマンスかと錯覚してしまった。最初のうさぎみたいに跳ぶところがかわいい!
2曲目 桃色のデイブレイク / ≠ME
切なげな表情と激しい振り付けのギャップにとても驚いた。歌詞にマッチしている振付は激しいけれど、キレを維持し続けていて疲れを感じさせない彼女たちのパフォーマンスには目が離せなかった。
3曲目 オーロラ・ドリーミング / 放課後プリンセス
くるりとまわってピンクのキラキラ衣装にチェンジ!3人それぞれがダンスを使って会話しているようなかわいらしいパフォーマンス。彼女たちのストーリーはきっと「優勝」まで見据えているのだろうと感じさせた。
夏目坂46 早稲田大学
水色を基調としたおそろいの衣装にシルバーのパンプスが映える。胸元のリボンがかわいい!UNIDOL 2019 Summer以来の悲願の決勝戦ストレート進出。17人と大人数ながら、一糸乱れぬパフォーマンスで観客を魅了した。
1曲目 渡り鳥たちに空は見えない/NGT48
今大会にかける思いが伝わってくるような力強い決意の言葉がスクリーンに映し出される。目まぐるしく変わるフォーメーションは全く乱れず、曲中のリフトもしっかり決まった。ユニゾンでは足の角度までしっかり揃え、しなやかに踊り切った。
2曲目 Cage/日向坂46
大人数から打って変わって6人でのパフォーマンスに。演劇のように始まる世界観に視線はくぎ付けに!。人数が少なくなっても先ほどの迫力は失われず、体を大きく使ったダンスは見ごたえ抜群だ。少し暗い表情によって世界観が丁寧に表現されている。
3曲目 ハロー to the world/わーすた
メンバーが変わって5人でのパフォーマンスだ。雰囲気が変わって、元気いっぱいなダンスを繰り広げる。満面の笑顔で歌う5人は曲の歌詞の通り、最高に輝く存在だった。
4曲目 ここにはないもの/乃木坂46
真っ白な衣装にチェンジしてメンバーが全員登場!ミニ丈の衣装からロングな衣装に変わり、清楚な印象だ。踊るたびに広がるふわふわとした袖は鳥の羽のごとく、4曲を通してイメージされた「飛び立つ」というようなコンセプトが目に見えた。
Prismile 早稲田大学
神秘的な白の中にエネルギッシュさを感じる緑の差し色が入ったかわいらしい衣装で登場。4人と少人数のグループではあるが、それを感じさせないほど各々のメンバーが生き生きとステージで輝いていた。
1曲目 リル・リル・トリップ/わーすた
みずみずしく透明感のある曲で、雰囲気に合わせたダンスが非常に魅力的だった。羽毛が舞い散る様子をダンスで表現し、滑らかな動きが特徴的だった。
2曲目 泡沫の光/i☆Ris
1曲目とは打って変わってしっとりした雰囲気の曲で、曲の感情を動と静を使い分けることでうまくダンスに乗せて表現していた。くるくると4人で回る姿が非常に幻想的。だった。
3曲目 ダイヤの翼/タートルリリー
お揃いのドレスからメンバーカラーのついたドレスに一瞬で変身!まるで魔法のようだった。キラキラした曲を、ふわふわのついたステッキを使いこなして的確に表現していた。
4曲目 トゥインクル・ディバディ・ドゥ/26時のマスカレイド
ラストに相応しい力強さもありながらくかわいらしいい曲で、メンバーの楽しそうな表情がとても印象的だった。一糸乱れぬダンスでステージを縦横無尽に駆け回る姿にとても引き込まれた。
【結果発表】
結果発表では、決勝に出場した全18チームが壇上に勢揃い。また、MCのサミットクラブ・静恵一さん、モーニング娘。OG・飯窪春菜さん、シークレットゲストの元juice=juiceの宮本佳林さんも登壇した。自分たちのチーム名が呼ばれる瞬間を待つ緊張感がひしひしと伝わってきた。
ここでは、上位入賞3チームを紹介する。
優勝 夏目坂46 早稲田大学 総合得点467点
チーム創設者の卒業を控える中、悲願の初優勝を飾った。夢にまで見た大きなトロフィーを手渡された彼女たちの目には涙が浮かんでおり、チーム結成から優勝までの長い道のりに思いを馳せているようであった。創設者の卒業、優勝という節目を迎えても、甘んじずにパワーアップし続けるであろう彼女たちから目が離せない!
準優勝 やっぱりまかろん。 同志社大学 総合得点445点
3位 SPH mellmuse 上智大学 総合得点439点
今大会も数々の優勝候補がひしめき合い、熾烈な戦いを繰り広げた。開催日は2月中旬という真冬にも関わらず、会場の熱気で上着が荷物になるほどだった。番狂わせが魅力のUNIDOL、努力が報われるその日を目指して彼女たちは精進し続ける。次回大会でも新たな一面を見せてくれるだろう。