最終回のテーマは「身近な公園でのあそび」。
子どものころ、大切にしていた場所。さて、我々大人はそこに帰って、何を思う?
ジャングルジム
子どものころ、ジャングルジムの頂上では、すこし大人になれる気がしていた。友人と登っては妙にきどって、ある意味では愚直に、未来を空想していた。全体に塗りつけてある青で靴が染まるくらいには、幾度も登ったと思う。いつからかそれをやめ、そうしていたことも忘れかけたころ、わたしは大人になった。今の日々を形容するならば、”なんとなく”である。あのころの空想は、”なんとなく”の波間でうつろにゆらゆらとしている。ジャングルジムを目の前にして、とりとめもなくそのように考えるのも、なんとなくのことである。久々に登ったが、あっけなく頂上に着いてしまった。なにか閃きを得るわけでもないが、ひやりと冷たい鉄の確かさに、縋っていたかった。
ブランコ
漕ぎ、ゆられる。子どものころ、それだけの行為が特別なものだった。ブランコにのって見る風景は、どこまでも広がっていて、見知らぬ街のように感じた。高く高くへ行こうとしたものだ。大人になった今、漕げども馴染みの風景からは逃れられない。それは背が伸びたゆえであろうか。あるいは、多くのことを知ったせいであろうか。漕ぐ。ゆられる。漕ぐ。ゆられる。漕ぐ。ゆられる。特別な行為。私がそれをし続けるのは、なぜだろう。吹きつける風が冷たくて、ふと気がついた。あのころと同じ、上気した頬に。
ここまで、「身近な公園でのあそび」をいくつかご紹介してまいりました。
いかがでしたでしょうか。
なにか1つでも、皆さまが懐かしく、またやってみたいと思うきっかけになるものがあれば幸いです。
さて、「童心に帰りたい。」企画は今回で最終回です。
第1回~第3回を通して、皆さまが「童心に帰りたい」と思ったとき、心に浮かぶような記事となっていることを願っています。お読みくださりありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
なにか1つでも、皆さまが懐かしく、またやってみたいと思うきっかけになるものがあれば幸いです。
さて、「童心に帰りたい。」企画は今回で最終回です。
第1回~第3回を通して、皆さまが「童心に帰りたい」と思ったとき、心に浮かぶような記事となっていることを願っています。お読みくださりありがとうございました!
「童心に帰りたい。」企画、第1回・第2回は以下のリンクからご覧いただけます! ぜひお楽しみください。