連載第三回です! ゲストの方々にはそれぞれシティボーイズ、ボードゲーム、櫻坂46について語ってもらいました。
今回も個性豊かなメンバーが揃っています。ぜひお楽しみください!
シティボーイズ・私の源流
学部:文化構想学部
学年:3年
座右の銘:一生懸命やってこれなんだから、自分を俺は許す(シティボーイズのメンバー・きたろうの言葉)
――あなたの語りたいことを教えてください。
シティボーイズです。
1979年から活動してるユニット(*1)ですね。元々はいわゆる芸人のような形で活動していて、オーディション形式のお笑い番組で優勝するようなトリオだったのね。
でも、メインの活動はコントライブを一年に一回やることだね。そこでコントのような演劇のような12分くらいの尺のお笑いをいくつかやって、合計で2時間ぐらいのライブにする人たちかな。
(*1) メンバーは、大竹まこと、きたろう、斉木しげるの三人。
――シティボーイズは単純にお笑い芸人として括れるわけではないってことですか?
そうですね。当時って、ドリフターズとかとんねるずとかいるじゃない? お笑い芸人っていうと、テレビで集団コントをやったり、コンビで漫才したりする人が多くて。でもシティボーイズは、テレビよりもコントライブを中心にずっと活動していて、それが後の世代のバナナマンとか東京03に影響を与えてるんです。そういうところも格好いいなと思ってます。
――シティボーイズにハマったきっかけは?
興味を持ったきっかけは、元々母がシティボーイズを好きで、母が大学生のときにライブを観に行ってたって話を中学生のときに聞いたこと。
あとは、ちょうどそのときに母が星野源さんにハマってて。つられて『そして生活はつづく』(*2)って本を借りて読んでみたら、たまたまシティボーイズが好きって書かれてたんです。
それとちょうどそのころ、WOWOWでシティーボーイズの特集番組をやっていて、過去の単独ライブが全部放映されてたの! 母と一緒に全部ダビングするくらいハマった感じだね。
(*2) 星野源 文春文庫2013年
――魅力を感じる理由を教えてください。
シティボーイズは演劇っぽいけどコントでもある、みたいなお笑いをやるんですね。演出や音楽はおしゃれなんだけど、内容を見てみるとくだらなくて皮肉も混じってるのが魅力。
あとは、三人とも演技力がすごい。大人の雰囲気と渋みもあって格好いいし。才能のある一人ひとりが集まってて、三人じゃないとできない唯一無二のお笑いだなって感じます。
――もしかして、今のお笑い好きもシティボーイズから始まっていたり……?
そうなんです。そこからコント番組を観るようになって、それで今好きなシソンヌとかラバーガールを知って。あと、お笑い芸人だけじゃなく演劇好きとか音楽好きもシティボーイズのおかげ。サブカル全般、彼らの影響を受けてますね。
ちなみに、大学を選んだ理由も影響を受けている部分があります。シティボーイズのメンバーの一人、斉木しげるさんが早稲田出身なのね。この人たちをなんとなくずっと追ってきて大学を選んだし、学部もサブカルを学びたくて決めたところがあるし。本当に彼らが私の源流なんです。
――紹介したいものはありますか?
2009年のコントライブ「そこで黄金のキッス」です。ポップなだけじゃなくてブラックさもありグロさもあり、全てがいいバランス。
お笑いを観てると、ブラックすぎて笑えないときや怖さが勝っちゃうときもあると思うんですけど、これはそんなことはなくて。作中のキャラクターとして観られるから、楽しいんです。何も考えたくないときは絶対これを観ますね。
――素敵なお話、ありがとうございました!