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【マス研員に取材】第五回

連載企画「マス研員に取材」は、マス研員たちに自分たちの趣味やハマっていることについて語ってもらい、新たな一面を発見しようという企画である。
今回は4人のゲストの方に来ていただきました。
内容は児童書FGO、ご本人の半生菊池風磨さんについてです。
キャラが強すぎるメンバーが集まっています。最後までお楽しみください!

私の人生を変えた、児童書

S.F.プロフィール写真

 

ニックネーム:S.F.
学部:人文系(インカレ)
学年:3年
座右の銘:終わりよければすべてよし

 

――あなたの語りたいことは何ですか?

児童書です。

 

――児童書を好きになったきっかけを教えてください。

祖父と本屋さんに行ったときに「お前も小学3年生になったんだから、こっちから選べ」と青い鳥文庫のコーナーに連れて行ってもらったことがきっかけです。確か最初に買ったのは「若おかみは小学生!」でした。本であれば割と何でも買ってくれる祖父だったので、5冊ずつくらい定期的に買ってもらっていました。
「若おかみは小学生!」は、私が小学生のうちに完結してしまったんですけど、完結後も他の青い鳥文庫のシリーズや母の読んでいた古い児童文学などを読んでいました。

 

――ちなみに、何冊くらいの児童書をお持ちなんですか?

実家の本棚だけで200冊はあると思います。

 

本棚の一部
S.Fさんの実家の本棚の一部。

 

――沢山ありますね!

――大学生活は忙しいと思うのですが、今はどれくらい児童書を読まれていますか?

この歳になってからは(本を読む)時間がどうしてもなくなってしまって……。
読むときと読まないときで差はありますが、新刊が出たときは今までのシリーズを一から全部読み直したり、映像化する前にその作品を買って読んだりしています。

また、楽しみ方が大人になって変わった部分があると思います。
たとえば、SNSで児童書が好きな大人たちと繋がって作品を考察したり、「いいね!」しあったりできるようになりました。

 

――児童書は大人にも愛されているんですね。

児童書は、字が大きくて30分くらいで読み終えられるので、娯楽として(児童書を)読み続けられるのが魅力だと思いますね。内容も大人向けの本と変わらないくらい面白いです。

 

――おすすめの児童書について教えてください。

おすすめしたい作品は2つあります。
1つ目は、はやみねかおる先生の「名探偵 夢水清志郎事件ノート」シリーズ。自分の人生に大きすぎる影響を与えたと思います。
語り手の岩崎亜衣ちゃんっていう中学生の女の子が文芸部に入っているんです。私は小学生のときにこれを読んで文芸部に憧れて、実際に中学生になってから文芸部に入りました。
マス研に入ったのも、マス研主催のはやみねかおる先生の講演会に行ったことがきっかけです。講演会で『ワセキチ』を読んで、私もこの雑誌を作りたいなと思ったんです。

2つ目は、古くからあるイギリスの児童文学で「おちゃめなふたご」シリーズです。
1940年代のイギリスにある寄宿学校(女子校)が舞台のお話です。最初は問題児だった女の子たちが寄宿舎での共同生活を通して、素敵な1人の女性にどんどん成長していくシリーズなんです。
私はこれで寮生活に憧れて、大学で寮に入りました。実際に入ってみて、共有部分を一緒に使う人たちとは、友達とも家族とも違う関係が築けています。本にすごく影響を受けているなと思いますね。
このシリーズはちょっと古いですが、1980~1990年代に一度アニメ化されているので、おすすめしたいです。

 

――ありがとうございます! 最後に一言お願いします。

『ワセキチ』Vol.44に児童書の特集記事を書いています。
青い鳥文庫の編集者さんに取材させていただいたり、おすすめの本を診断できるフローチャートを作成したりしているので、今は児童書から離れてしまった方も、ぜひ読んでみてください!

 

――マス研に入ったきっかけまで教えてくださり、胸が熱くなりました! ありがとうございました!