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【マス研員に取材】第五回

半・半生を振り返る

虎プロフィール写真

ニックネーム:虎
学部:政治経済学部
学年:3年
座右の銘:人間は考える「足」である

 

――今回はご自身の半生を語ってくださるということですが、まずはどのような幼少期を過ごされてきたのか教えてください。

自分は勉強を一切してこなかった人間なんですが、小学生の頃は勉強ができて、自分は天才だと思っていたんです。別にそれは才能とかじゃなくて、単純にみんながやってないことをやってただけなんだけど、僕は自分を神童だと思い込んでいました。

中学に上がると、周りに小学生の頃神童だった人が大量にいて「あ、俺もう勉強で勝つことができない」と思った瞬間、勉強を諦めました。そこからは、ひたすらゲームや公園で遊ぶっていう、小学生なのか中学生なのか分からない生活を6年間していて、気づいたら勉強ができないマンになってました(笑)。それでも、早稲田には受かるだろうと思って受験して普通に落ちるっていうのが第一幕です。

 

――政治経済学部に入った理由は?

大学受験の科目で政治経済を選択して、当時教えてくれていた先生が割と面白くて政治経済にどっぷりハマりました。その結果、政治好きだし政経行くかみたいなノリで学部を決めました。

 

――好きな科目つながりだったんですね。

高校生の頃は商学部に行きたかったんです。何で商学部に行きたかったかっていうと「商(小)学生です」って言いたくて(笑)。本当にそれだけで何も考えてなくて、大学生の商(小)学生ってかっこいいじゃんみたいな。

だけど、しっかり政経を勉強するうちに選挙とか政治制度みたいなところにどっぷりハマって、今では選挙の遊説めぐりを一人でやってます。

 

――「遊説めぐり」が趣味というのは初めて聞きました。

色んな街頭演説を聴きに行くうちに、聴きに行くだけではもったいないなと思って最終的には政治家とツーショットを撮るようになりました。皆さんが今までに一度は名前の聞いたことのある議員さん方とも一緒に撮ったことがあります。

演説をする麻生太郎氏
演説をする麻生太郎氏(虎さん撮影・2021年10月30日・新百合ヶ丘駅前(神奈川県相模原市))

 

――政治家になりたいと思うことはあるんですか?

政治系に行こうと思ったのですが、政治家にはなりたくないし、大学の先生も面倒くさいし、だったらメディアだろうっていうので、マスコミ研究会に入りました。

 

――サークルに入った経緯にも繋がるんですね。

大学に入学した時点では、実はサークルに興味なかったんですよ。
自分でも引退まで続けたのは本当にびっくりです。とりあえず真面目そうなところに一つ入って、そこが合わなかったら1週間で辞めてやろうと思っていました。

僕、人数多いのが嫌いだから人数少なそうなところを適当に調べた結果、マスコミ研究会は人数が少なそうだったから1回も見学に行かずにサークルに入りました。今思えばありえない入会方法なんですけどね。

ちなみになんですが、入会した時、当時の3年生に向かってありえないくらい物申す2年生がいて「あ、絶対こいつと仲良くできない」と思った人と結局今一番仲いいんですよね。懐かしいです。

 

――もうすぐ引退ということで、マス研の振り返りをお願いします。

さすがにここまで規模が大きくなると思ってなかったけど、実は当初やろうと思っていたことはほとんど全部できているんです。できなかったのは、YouTubeくらいですかね。

やらなかったけど、YouTubeで発信することは重要だとは思うんです。どういう理屈で動画の世界が成り立っているかっていうのを結構勉強できるし、映像系の授業を取ってる人たちにとっては、授業の実践のような感じにもなりますしね。

 

――ちなみに、どんなことをやろうと思ってマス研に入ったのですか?

大学1年生の頃は、就職するならメディア関係しか考えてなくて色んなところで布石を打っておこうと思った一つがこのマスコミ研究会です。出版経験や取材経験、広告、あとグループをまとめ上げた経験っていうのは、絶対就活で活きると思いました。実は大学1年生の頃から、したたかに全部準備をして、成し遂げたって感じですかね。

 

――コロナの期間は活動を制限されることも多かったと思いますが、どうでしたか?

僕は人ごみが苦手だし、イベントもそんなに好きではないんです。だから、イベントや飲み会がない分、全部自分に時間を使って、自分が楽しいと思うことだけやってました。
たとえば、飲食店などが20時以降閉まる関係で誰も外出していない夜の街を、ひたすら歩きまくるみたいなことをしてました。誰もいない東京の街をずっと徘徊して何かいいものあるかなみたいな。

旧東海道、箱根にて
いつか散歩した靄のかかる道(旧東海道、箱根)

 

――好きな場所はありますか?

好きなのは墨田の方面。あのあたりはスカイツリーがあることで有名だけど、逆にスカイツリー以外何もない場所なんですよ。高層マンションすらなくて、ずらっと平屋というか、二階建ての家が大量にあるみたいな。そんな感じの立地で、町工場とかも結構あって、それを眺めるのが好きなんですよね。

 

――分かります! いいところですよね。

ヒマ人だと歩きながら常に色々哲学をしているから、こういう意味のわからない人間になっちゃう。

 

――考える足ってことですねぇ。お話ありがとうございました!